Where Do Our Thoughts Come From ?
思考はいったいどこからやってくるのか?
普通の人から見ると、何をいっているんだろうと思うでしょう。自分の考えは、自分が作り出しているというのが当たり前で、そこに疑問を挟む余地はない。
しかし、エックハルト・トールの教えの重要なポイントは、一般の人は自分の思考をコントロールすることができないで、様々な苦悩を生み出しているということだ。自分の思考とは別に、その思考をみつめることができる別の自分(本体)が存在する。それに気がつくことが最初のAwakening(目覚め)ということだ。
さて、今回のテーマは、次のステップについてだ。質問者は、自分の頭の中に、知らない間に様々な思考や妄想が駆け巡り、なかなかそれを鎮めることができないことを経験している。そして、この思考がどこからやってくるのか?自分の思考なのに、これっていったいどこから来るのか?という疑問をもって、質問をしている。
エックハルト・トールの回答は、ブッダの教えを引用しながら、驚くべきことを話している。それは、Collective Thouhgt(集団の思考)が、この世界にバブルのように流れていて、(例えば、いろいろな放送局が数多くの周波数で電波を発信しているように)その波動に似たものが、自分の中にあると、両者が共振し、その思考が自分の中に取り込まれ、自分の思考として現れてくる。
自分が知らないところで、常時これが起こっている。ブッダは、どこからそれがやってくるかを考えるより、やってきたネガティブな思考をいかにして処理するかが大切だと言っている。
これは、外から自分にやってくる思考の話をしているが、逆も同時に起こっている。自分が発した思考想念は、外部に発信され、回りの人に影響を与える。
自分が、外部からやってくる思考と自分が過去において発した想念から、影響を受けないようにすることが大切だ。その方法は、「今にある」という状況を自分で訓練してできるようになることだ。
まずは、本来の自分と離れた思考や想念が現れた時に気がつくこと。気が付かないとその思考と自分が一体化してしまい、その思考をより強く定着させてしまう。まずは気がつくことで、その次に、その思考を外部から客観視すること。この客観視する自分が本当の自分で、それができるようになると、外部の思考は、消えてなくなる。
スピリチュアルの重要なプラクティスは、この練習を繰り返し、カルマの想念から脱却して本来の自分に立ち返ることだ。
理屈はわかっても、実践は簡単ではない。