経営資源(人・物・金)+情報+Competence

昔から、経営資源として人・物・金と言われてきた。最近では、情報とそれを使う情報技術は不可欠だ。もう一つ言えば、Competence-能力、つまり会社を構成する人々の知識、経験、そしてそれを利用する知恵(Wisdom)力だ。これらがバランスよく維持できれば、会社が成功発展する可能性が飛躍的に高まる。

hitomono


起業家にとっては、ある程度大学などで勉強したり、本を呼んだりして、経営資源については理解していることとは思うが、知識のレベルで理解していることと、現実の経営レベルで理解していることとの間には大きな距離がある。

例えば、「人」といった場合に、ビジネスを実行するために必要な人を雇ってくればいいので、人材会社に頼んで調達すればいいんだよね。…. 私の知人の場合も、そうやって、数名の人を雇ってきたのだが、しばらくすると、理由は様々だけれど、半年も立たないうちに皆次々と辞めていってしまった。

この損失は、時間の損失、お金の損失、ビジネスチャンスを逃す損失など、会社経営にとって大きなダメージとなる。人を雇って、それを会社の戦力として継続させるには、給与体系、待遇、モーティベーション、各人のスキルや能力レベルと教育プログラム、コミュニケーション、チームとして社員間の協力関係…等々、結構多くのことを同時にバランスをとってやっていかないと長期的にうまくいかない。

物とお金についても同様にいろいろな要素を同時に勘案しながら、経営者はコントロールしていくことになる。そして、人、物、金、情報のこれらがさらに複雑に影響しあうので、本で読んだり、セミナーを受講したくらいではとても耐えられるレベルには届かないのが現実だ。

それぞれの項目について話をすると、それだけで相当な分量になってしまうので、別の記事に書いていくつもりだが、起業した場合に私が経験からアドバイスできるシンプルな対策は、

1. 人については、忙しく大変だとは思うが、極力人数を絞り込むことだ。忙しいからといって人を多く雇ってしまうと、人の管理に失敗してしまう。(理由は割愛)
2. お金の使い方も、かっこ良く事務所を借りたり、車や、パソコンなどの設備を揃えたいのはわかるが、固定資産は変更が難しいのとコストが継続的にかかってきて、後で後悔することが多いので、これも最低限に絞って、何か会った時の為にキャッシュを貯めて置くのがよい。
3. 仕入品の数量なども、売れているからといって、適当にどんぶり勘定でやっていると、後で痛い目に遭う。リスクアセスメントをきっちりやって、お金のめぐりが良い時にも、常に平常時で着実にやっていこう。

ベースにあるのは、すごくシンプルなこと。

別、記事

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