一人や数名で起業をした場合、大企業と違ってたくさんの部署があったりはしない。だから、組織とかそんなことは無関係と思うかもしれないが、実は、組織というのは、それぞれが違った機能をもっており、どんなに少人数でやっていようとも、これらの機能は会社運営には全体に必要なことになります。
組織を理解するというより、会社に必要な機能を理解するということが大切です。ただ、組織図で表すとわかりやすいので今回は、組織と機能というタイトルになっています。
ちょっと思いつくままに、部署の名前を羅列してみますと、次のようなものがあります。
例えば、3名程度の少人数で会社を起業して運営しているとしても、ものを売る時は営業活動をしており、売ったものを買い付けるときは購買活動をし、納入(ロジスティクス)するというプロセスをとるわけです。後、追加で1名社員を増やすときには、給与を交渉したり決めたりと人事部の活動がありますし、日頃のお金の出し入れは経理部の活動となります。
新進気鋭の社長は、とにかく馬力でなんでも次々と勃発する仕事をこなしていくわけですが、後で、よくよく振り返ってみると、作業の内容とプロセスは、上記の機能に匹敵しているわけです。もし、これらの外観を初めから、よくつかんでいれば、徐々に会社の事業が大きくなった時に、効率よくどのような人を雇用していけばよいかがわかることになります。
組織とプロセス
ある程度の規模の会社では、多くの人が分業して仕事を進めていくので、当然効率のよいプロセス(手順書)が作られています。
大きな会社の場合、関連する部門も多く、また、一つ一つの工程に、監督責任者の承認プロセスが関わってくるので、全体のプロセスは相当複雑となります。
経営者は会社の基本機能について理解する
実際に、起業したばかりで大きな組織になることはないのですが、経営者側の立場としては、会社の基本的な機能を早い段階でよく理解し、其の上で事業を進めていくことはとても重要です。
中でも、税務署にかかわることや、(経理帳簿)法的手続きに関わること(法務)は、小さい会社であろうと、絶対に避けられないことなので、そのことを知っておくことが大切です。
また、自分の会社は小さくても、取引先のお客さんがそれなりの規模の会社であった場合に、コンタクトした相手の人の名刺を見て、その人が会社の中でどのような役割を果たしている部署にいるか、影響力はどうか、などを推測できるようでないと、仕事をちゃんともらえなくなってしまうわけです。
参考スライド
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