起業:個人事業主から法人設立へ

一般的にはまず個人事業主から初めて、しばらくして事業が軌道に乗ったら法人設立へと進む。個人事業主は登録も簡単だし、法的な縛りも少ないので初心者にはやりやすい。税務署に個人事業主の登録をすると自動的に青色申告会に情報が行き、次々といろいろな案内書が送られてきて、税務申告(青色申告)の説明会などに招待される。会員になると税務上のわからないことは、いつでも丁寧に指導してもらえる。
青色申告とは何かとかは、ウェブの検索に譲るけれど、(http://www.zenaoirobr.jp/system/index.html  全国青色申告会)、恐らくほとんどの人が、初めに青白申告会って何なんだろうと思う。

青色申告会??

私も初めは税務署の一部門だと思っていた。あたかも当たり前のような雰囲気で入会を勧める書類が送られてくる。世界的に見ると、この日本の青色申告会というのは、珍しいらしい。私も、個人事業主登録を結局3回、期間は2年半ほどやったので、青色申告会のセミナーに何度もでたり、個別相談を受けたりしたが、この会は税務署の組織ではないのだけれど、税務署の代弁をしているような感じで厳しく指導をしている。

法人成り

個人事業が拡大してくると、ほとんどの人が法人設立を考え始める。理由は、いろいろあるけれど、単純に会社を作りたいとか、かっこいいとか、単純な動機が初めにくるようだ。あまり厳密に個人事業と法人との違いをきっちりと比較検討する人はいないのではないかと思う。というのは、私はネットや書籍で、「一体どの売上、利益額になったら個人事業より法人の方が有利なのか?」と探究心に萌えて、調べてみたが、いろいろな条件をそろえてきっちりと計算してしているものがあまり存在しなかった。

徹底比較は自分でやる

結局は、将来事業が大きくなると融資を受けたり、取引先との関係を考えると法人でないとうまくいかないという理由になる。ただ、法人にすると法的な縛りが厳密になるし、税務申告ために税理士との契約が必要で費用と手間がかなりかかってくる。これらをよく考えてやるのが良いと思う。別の記事でも書いたけれど、会社の生存確率は著しく低い。つまり会社設立に時間と費用をたくさんかけていると、倒産の確率がより高くなるので、法人化(法人なり)するのは慎重にやるのがよいと思う。

一般に、次のような比較表でわかりやすく説明されるけれど、実態というか本音でどうなのかというのは、単純ではない。事業の内容や状況によって大きく変わるので、このような表では正しく判断はできないと思う。

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税金の面だけから非常に大雑把に見ると、次のような比較検討になるが、実際に実額を入れて計算をしてみないといけない。

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私も、個人事業から法人成りする時に、詳細にわたってシミュレーション計算をやってみたが、かなり面倒な計算が必要になる。面倒であるけれど、法人になる前にこれらの詳細検討をすることは、いずれ勉強しないといけなくなる基礎的な知識がついてくるので、是非自分でやってみることが大切だ。ネット情報や書籍を読むだけではだめだと思う。

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(ちなみに税理士先生方の比較説明は、専門家ではありますが、法人相手に商売をやっているわけですから、当然法人成りをお勧めします。私も税理士だったらそうします。)

参考図書: アマゾンで「個人事業と会社」で検索すると、たくさん出てきますので3-4冊買って読むとわかってきます。1冊だけでは偏りがあるのでダメですよ。

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